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NMNで抗老化!NMNを摂取して長寿遺伝子を活性化させよう

NMNで抗老化!NMNを摂取して長寿遺伝子を活性化させよう

この記事では、NMNと老化予防の関係をはじめ、期待できる効果や摂取量の目安、NMNが含まれる食品についてご紹介します。

【この記事の監修者】

監修者プロフィール

井林雄太(いばやし・ゆうた)

総合病院勤務。大分大学医学部卒。日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。

Contents

近年、抗老化作用がある成分として注目されているNMN。NMNとは、ニコチンアミドモノヌクレオチド(nicotinamide mononucleotide)の略称で、体内ではビタミンに近い働きをする成分です。

もっとも、NMNが具体的にどのような成分なのか、いかにして抗老化作用を発揮するのかを知っている方はそれほど多くありません。また、効果的な摂取方法やどのような人におすすめなのかも、あまり知られていないようです。

そこでこの記事では、NMNが抗老化作用を発揮するメカニズムとともに、NMNを効率良く体内に取り入れる方法や、特に摂取をおすすめしたい年代などを解説します。

NMNとは?なぜ抗老化に効果があるのか

NMNは、人間をはじめとするあらゆる生物の体内に備わっている成分です。ヒトの体内でも作られますが、加齢にともない体内のNMN量は減少し、身体機能の低下を招くほか、体調などに影響をおよぼすとされています。

NMNの抗老化作用で重要な役割を果たすのが、NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)と呼ばれる成分です。細胞内に取り込まれたNMNは、補酵素の一種であるNAD+に変換され、身体機能の維持や抗老化遺伝子の活性化に関与すると考えられています。

ここからは、NMNが有する抗老化作用の具体的なメカニズムを、さらに詳しく見ていきましょう。

サーチュイン遺伝子が活性化するため

NMNから変換されるNAD+には、「長寿遺伝子」あるいは「若返り遺伝子」とも呼ばれるサーチュイン遺伝子を活性化する働きがあります。

サーチュイン遺伝子は、ヒトの老化や寿命と関係の深い遺伝子です。ヒトには7種類のサーチュイン遺伝子があり、NAD+は7種類すべてのサーチュイン遺伝子を活性化します。そして、サーチュイン遺伝子が活性化されると、老化にともなう身体機能や認知機能の衰えが抑えられ、若返り効果が期待できるとされています。

NAD+の量が多いほどサーチュイン遺伝子は活性化されるため、その前駆体であるNMNの摂取はとても重要です。実際、INFINIXXが行った自社独自の検査では、ヒトに対して3ヵ月間NMNを投与した研究では、でサーチュイン遺伝子が顕著に活性化されたという結果が得られています。

体内のNAD+生成をサポートするため

NAD+はエネルギーの産生や老化の予防に役立つ栄養素ですが、分子量が大きく、直接摂取してもほとんど吸収されません。一方、NAD+の前駆体であるNMNは、摂取すると速やかに血液中に取り込まれてNAD+に変換されます。

体内のNAD+は年齢とともに減少するため、NAD+の体内量を増やすためにはNMNの摂取が効果的です。つまり、NAD+の生成をサポートするNMNを積極的に摂取することは、抗老化作用を得るうえでとても有効な手段といえます。

NMNを摂取するにはどうすればいい?

それでは、NMNを摂取するにはどうすればよいのでしょうか。

NMNは食品や美容液などの化粧品、点滴やサプリメントなどを利用して体内に取り込むこともできます。ただし、NMNの抗老化作用を引き出すためには、継続的な使用・摂取が必要と考えられていますです。

ここでは、続けやすく、簡単にNMNを摂取できる方法を3つご紹介します。

野菜を摂取する

NMNは、野菜や牛肉、エビなどの食品からも摂取できます。NMNを特に多く含む食品は、枝豆・ブロッコリー・アボカド・トマトなどの野菜類です。

ただし、食品に含まれるNMNの量はごくわずかにすぎません。NMNを比較的多く含むとされる枝豆でさえ、100g中のNMN量は0.47~1.88mg程度。一日の目安量とされる250mgを摂取するためには、約82,500粒、重さにして53.2kgもの枝豆を食べなければなりません。また、NMNは熱に弱いため、食品から摂取する場合は加熱調理を避ける必要があります。

このように、食事だけで一日に必要なNMNを補うのは難しいため、抗老化作用を期待する場合はサプリメントなどと併用するのがおすすめです。

https://www.infinixx.jp/journal/0012

化粧品(美容液)を利用する

NMNを化粧品として利用した場合でも、抗老化作用が期待できます。

近年発表された報告によると、NMN水溶液をヒトの皮膚培養モデルに塗布したところ、細胞内のNMN量が約100倍に増加し、NAD+の量も約4倍に増加したとのことです。この結果は、NMNが皮膚の細胞に吸収されてNAD+に代謝されたことを意味しますと推測できます。

NMNの皮膚に対する効果は、これだけではありません。2022年5月には、NMNの抗メラニン作用も報告されました。こちらの研究では、老化したメラニン細胞を含むヒトの皮膚培養モデルで、NMNがメラニンの生成を抑制したことが報告されています。

このようなことから、NMNを化粧品などの美容液として取り入れる場合でも、高い抗老化作用が期待できるでしょう。

サプリメントを利用する

「肌だけではなく、体の内側から若々しさを実感したい」という場合は、サプリメントの利用がおすすめです。サプリメントならば、野菜のようにを大量に摂取しなくても一日に必要なNMNを取り入れられ、携帯すれば外出先でも摂取できます。また、点滴のように医療機関へ通う手間もかかりません。

ただし、サプリメントに含まれるNMNの純度や含有量は、メーカーにより異なります。吸収率や効果持続時間も同じではありません。また、残念ながら粗悪品も多く出回っています。

そのため、より良い効果を求めるならば、慎重にサプリメントを選ばなければなりません。どの製品を選ぶべきかわからない場合は、NMNの純度や含有量、成分の内容を客観的に証明できる資料がきちんと表示されているメーカーの製品を選びましょう。

NMNの抗老化を期待するなら40~50代から

ここからは、NMNの摂取が特におすすめの年代とその理由を解説します。

動物を対象とした試験結果を踏まえ、NMNは20~30代の健康な人が摂取しても明確な抗老化作用は期待できないと考えられています。NMNは体内でも生成されるため、健康な若い方はサプリメントなどで補わなくても、十分な量のNMN・NAD+を備えていると考えられます。

では、NMNの抗老化作用を期待するには、何歳頃からNMNを摂取すればよいのでしょうか。

この点については個人差があるものの、一般に体内のNAD+の量が減少してさまざまな老化現象があらわれ始める頃、つまり40~50代くらいから摂取するのがおすすめです。

なお、マウスを用いた研究では、ヒトの70代くらいに相当する高齢のマウスにNMNを摂取させた場合でも、身体活動が高まるなどの抗老化作用が観察されています。そのため、すでに加齢による変化があらわれている高齢の方がNMNを摂取した場合でも、抗老化作用が期待できるかもしれません。

しかしながら、加齢にともなう変化のあらわれ方は人それぞれです。年齢による変化が気になり始めたら、30代くらいからNMNの摂取をスタートしてもよいでしょう。

まとめ

NMNはビタミンに近い成分で、ヒトの体内にも存在します。NMNの抗老化作用で欠かせないのが、NMNから生成されるNAD+です。体内に取り込まれたNMNは速やかにNAD+へと変換され、サーチュイン遺伝子に働きかけるなどして抗老化作用を発揮します。

しかし、体内のNMN量は年齢とともに減少するため、若々しさを保つためには継続的な摂取が必要です。もっとも、NMNを食事だけで補うことはできません。必要量を効率良く摂取したいのならば、サプリメントや化粧品などの利用がおすすめです。

特にNMNの抗老化作用を実感しやすいのは、年齢による変化が気になり始める40~50代の方と考えられています。しかし、エイジング対策として、もう少し早い時期から摂取し始めても良いかもしれません。

「最近ちょっと疲れているかな」「年齢の変化には勝てないかも……」と感じたら、NMNの摂取を考えてみてはいかがでしょうか。

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